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河合正太郎個展 「巌窟/3975」

河合正太郎(京都市立芸術大学日本画専攻)の初個展を開催します。

 

河合の絵画は、断片的に浮かび上がる物語を捉えた静けさをもった人物像と日本画の特性を活かした荒々しい物質的な画面から構成されます。物質的なマチエールの背景に融けだした人物像は、物語の一場面を示すようでありながらも、画面の中に閉じ込められその大きな物語から切り離されてしまったかのような孤独感を現しています。新作では、抽象的でありながらも、確かな文学性を持った人物画を追求しています。

 

今回の展示では、河合が関心を寄せる洞窟壁画からインスピレーションを受けた連作を展示します。有史以前に人が初めてその営みを記してから、およそ4万年後、今もなお人は描くこと止めません。暗闇の中で浮かび上がる、個人の営みとしての絵画のあり方を河合は探ります。

これからの活躍が期待される、若き画家の新たな展開にご期待ください。

 

 

企画|本田耕人(京都市立芸術大学 総合芸術学科/京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAインターン)

 

 

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